変化している食品衛生①の続き

従って、食事をするときの意識も、それまでは魚の形は理解できましたし、名前もわかって食べていまし

た。また、野菜についても本来の形や名前も分かっていましたが、現在では食材の原料から消費者に至る

までの流通自体が大きく変わってきたために、ハンバーグや一部の加工食品などは、元々魚なのか、肉な

のかあるいは穀物なのかさえ分からなくなってきており、ましてやどこで取れどこで加工されたものなの

かは表示がなければわかりません。


日本全国で毎日37万個も食べられているというマクドナルドのフィレオフィッシュは、魚の名前である

と思っている人さえ多くいるようです。ちなみにこれはわが国ではスケトウダラを使用しているようです

ね。

したがって、わが国の食事文化は、消費者にとってその生産および製造過程がほとんどわからないまま食

べるようになってきました。
 

つまり、このような食品産業の環境はまったく新しいメニューや物流形態を作り、それに伴って食品衛生

管理システムも急激に変化してきたといえます。また、それと同時に、食中毒菌をはじめ、食品による危

害の種類も多くなり、食品製造にまつわる危害の内容も変化してきたといえるでしょう。

それまでの食中毒は商店やレストランがそれぞれ個人での経営であったことから、食中毒事故も単発に発

生していましたが、今では一箇所で多くの食材をまとめて製造し販売することなどから、古くは雪印によ

る食中毒事件、最近では北海道岩見沢での学校給食のように、一度の食中毒患者が時には日本中に広がる

ような大きな事故になることもあります。

食品を取り扱う業者にとってますます難しい衛生管理が求められてきたと言えるかもしれません。

                                  食品・環境安全ネット事務局