コラム: 品質と会社

2011年1月5日(水)


 


あけましておめでとうございます。

 日本中が厳冬の中新年を迎えましたが、今年の食品業界はどうなるのでしょうか。少なくともあまり明

るい見通しは見つからないのではないでしょうか。こんな時は国の政策に頼ってしまうのは仕方がないで

しょうね。しかしながら、その政策についてもどこまで頼れるかは心細い限りですね。

 そんな時でも元気な会社というのはあります。小生は食品衛生品質管理の立場から、今までいろいろな

食品会社とのかかわりの中で、食品の品質が高い会社と低い会社の違いがあるのを見てきました。

衛生管理のシステムはあまり出来ていない会社でも、かなり高い品質の製品を出荷していたり、親会社が

大手で何かと工場にお金をかけていても、なかなか品質が保てない会社などがありまいた。

 そこで、その違いとしてかなり明確なことは、会社の明るさです。もちろん照明の明るさではありま

せん。雰囲気の明るさですね。

 この明るさは、どうすれば作れるかは非常に難しい問題だと思いますが、一つ確実なことはその会社の

トップから社員の多くの性格が非常にまじめであるということがいえます。真面目という言葉はあまり明

確ではありませんが、社内での交流が比較的活発ともいえます。

 暗い会社では、交流の場を作っても実際にはあまり交流にならず、俺は俺だよといった雰囲気が感じら

れます。

 このような会社の人材は決してスキルが不足しているわけではないのですが、そのスキルが効率的に生

かされていないと感じます。やはり血液の循環が悪くなってきた組織は壊死していくように、決してそこ

では良い製品は作れなくなっていくのでしょう。

 スキルよりウイルと言いますが、ウイルとは個々の性格そのものなのかもしれません。品質管理といえ

ばシステムを構築することとすぐに考えてしまいますが、何よりも血液の循環を良くするだけでもかなり

の効果はあります。現在、暗い会社で衛生、品質管理を行っている人は、ここに重点を置いてみてはいか

がですか。

                                   食品・環境安全ネット事務局