コラム: 紀州うめの衛生管理

2010年11月4日(木)


 


 先月でしたが、ある認証機関に同行して、和歌山にある梅干加工場に行ってきました。

当日ホテルまで迎えに来ていただいた食品安全チームリーダである取締役業務部長は、小生を見てすぐに思い出していただき、その本社では当時専務でしたが今では社長も逢うなり小生を思い出していただきました。

実はこの工場は10年近く前にも小生が衛生指導で行たことがあります。梅干の衛生管理なんてと少し考えてしまうところはありますが、実際にはいろいろと注意をしなければならないことが作業工程の中にはあるものなんです。この会社では、その管理すべきところを徹底的に管理することでお客様の安心安全を確保するという経営方針でした。

多くの梅干屋さんではこの会社ほど衛生管理を徹底しているところはないかもしれません。それだけにこの会社の梅干の安心安全は保障されているといえるのではないかと思います。

小生が今まで日本全国又は海外の多くの食品工場の衛生管理状況を見てきましたが、その工場の清潔感、製品に対する安心感は決して衛生管理システムのレベルが高いこととは比例していませんでした。ある会社ではISO22000を取得したので見てくださいといわれ、その工場に伺ったこともありましたが、製品への安心感には結びつかなかったことがあります。また、その反対にいわゆるしっかりとした衛生管理システムとしての形を持っていない会社でも、何か安心できるところはありました。実際にそれらの工場では、大変美味しい製品を作っており、クレームはあるにしても許容範囲内であると感じました。

この違いは何かと考えるとそれは人の違いです。どんなに立派なシステムを構築しても、それを使う人のレベルが低ければ少なくとも安心感には結びつきません。個人個人でも人柄は非常に大切な評価ポイントですが、組織もその個人個人で成り立っている以上会社としての品はその製品に対する安心感に非常に大きな影響を与えていると感じます。

小生も特定のではありますが梅干が好きで、熱いご飯やラーメンなどに入れて食べることがありますので、今回もそのおいしい梅干を買って帰りました。この会社の経営者達の人柄は、従業員にまで広がっており、いつも美味しく安心できる製品をつくるために前向きな光景が思い浮かべられます。

食品の衛生管理とはまず人事であるということなんですね。この会社はさらにISO22000という国際規格も認証されていました。

この会社を以下に紹介します。

http://www.umeta.co.jp

                                                                                                           食品・環境安全ネット事務局

                                                              池亀 公和