2010.10.5 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)

2009年におけるオランダの食品由来感染症報告数および患者数は、2008年より少なかった。減少の主な理由は、2007年および2008年に患者数が比較的多い食品由来感染症アウトブレイクがいくつか発生したためである。それ以前の2001~2006年は、食品由来感染症の報告数は減少傾向を示していた。2009年の食品由来感染症の原因として最も重要な病原体は、カンピロバクター、サルモネラおよびノロウイルスであった。報告された患者数が最も多かったのはノロウイルス感染症であり、入院患者の多くはサルモネラが主な原因であった。
本報は、オランダ食品消費者製品安全庁(VWA:Food and Consumer Product Safety Authority)および医療監察局(IGZ:Health Care Inspectorate)に登録された2009年のデータをもとにRIVMが解析した結果である。消費者は、生または加熱不十分な食品の喫食、および食品の取扱い・保管時の不適切な衛生管理や交差汚染によって食品由来感染症に罹患することがある。2007年や2008年のような大規模アウトブレイクを避けるためには、行政機関、製造業者、供給業者、食品取扱い業者および消費者が、食品の安全性に継続的に注意を払う必要がある。
消費者からVWAに報告された食品由来感染症は、2008年は585件であったが、2009年は458件であった。感染患者数も1,713人(2008年)から1,143人(2009年)に減少した。報告が義務づけられてる医師からのデータが登録されているIGZでも患者数および入院患者数は同様に減少しており、2009年は報告された感染症35件、患者342人(2008年は695人)、入院患者29人(2008年は79人)であった。RIVMは、食品由来感染症および中毒の実際の患者数を年間30万~75万人と推定している。感染患者の全員が医療機関を受診したり、VWAへ報告するわけではないため、報告数は実際の発生数より少ない。
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/330261003.pdf

                                          国立医薬品食品衛生研究所より