コラム: 1300年の食品安全

2010年10月4日(月)


 


先日、奈良県にある素麺の工場に伺った際に、素麺は1300年の歴史がありその間ずっと美味しく食べてきたので、全く安全な食品ですという紹介をされました。周りもその紹介に思わず納得という感じでしたが、多くの食品が長い歴史をもっており、今までそれを多くの人たちが食べてきました。しかし、国が食中毒の統計を取りだしてからはまだ数十年しかたっておらず、昔は食べたあと何かが起こってもそれを食中毒といては解釈していなかったでしょう。この工場は大変立派な工場で、衛生対策もしっかりしていましたが、乾麺は最近まで天日干しが主な加工法でした。そうすると鳥の糞なども付着していたことがあったかもしれません。鳥のフンには多くの病原菌が含まれていることから、食中毒というよりも感染症としては原因になっていた可能性はありますね。現在では原料である小麦粉は90%を輸入に頼っており、中でも輸入時のカビ毒であるデオキシニバレノールなどが問題になっています。いずれにしても、1300年の歴史はあまり食品の安全とは結びつかないですね。思わず納得してしまいましたが。

                                           食品・環境安全ネット事務局