英国健康保護庁(UK HPA)の胃腸病原体検査機関(LGP:Laboratory of Gastrointestinal Pathogens)は、イングランドでSalmonella Java PT3B Var9感染患者67人を確認した(LGPの検体受理日は2010年7月27日~8月26日)。
患者の年齢範囲は3~98歳であり、全体の48%が20~39歳、69%が女性であった。患者はイングランドおよびウェールズにおけるHPAの管轄区域10区のうち7区で発生し、そのほとんどがイングランド東部(43%)、ロンドン(17%)およびイングランド東南部(15%)で発生していた。9人以上が入院したが、死亡は報告されていない。
サルモネラパラチフスB(Salmonella enterica Paratyphi B)の変異株Javaは、汚染された食品の喫食によりヒトの胃腸炎の原因となるが、侵襲性感染の可能性もあり、チフス様臨床症状を呈し、アウトブレイクにつながることがある。
ここ数週間の患者数増加を受け、HPA感染症センター(CfI:Centre for Infections)の胃腸炎・新興感染症および人獣共通感染症対策グループ(GEZI:Gastrointestinal, Emerging and Zoonotic Infections group)は、感染経路に関する仮説作成のための疫学調査を実施している。
2010年8月20~24日に、確定患者12人に対して詳細な統一質問票を用いた綿密な聞き取り調査を行い、収集データを分析した結果、複数の共通する暴露(67%)が特定された。このエビデンスにもとづき、これらのリスク因子への暴露状況を調査すべく症例対照研究を実施中である。

http://www.hpa.org.uk/hpr/archives/2010/news3410.htm#java

                                   27 August 2010  英国健康保護庁(UK HPA: Health Protection Agency, UK)