2010年の腸管出血性大腸菌感染症報告数は、例年同様に第20週から増加し始めた。第22~24週にかけて、三重県の中学・高校における大規模な集団感染事例(189例)が発生したことで一時的に報告が急増した。その後いったん減少したが、第26週以降再び増加して150例を超える報告が続いており、第31週205例、第32週186例で、第33週は194例であった。本年第33週までの累積報告数2,347例は、2000年以降の各年同期間の累積報告数と比較して2001年、2008年に次いで3番目に多い報告数である(2000年1,872例、2001年3,033例、2002年2,175例、2003年1,385例、2004年2,194例、2005年2,069例、2006年2,090例、2007年2,343例、2008年2,369例、2009年1,995例)。

都道府県別にみると、東京都(22例)、富山県(20例)、栃木県と埼玉県(各17例)、神奈川県(15例)、福岡県(11例)からの報告が多かった。富山県では保育施設でO157 VT1・VT2による集団感染が発生し、これまでに園児とその家族から計18例が報告されている。また、栃木県では地域の祭りの参加者がO157 VT1・VT2に感染し、これまでに計10例の感染が報告されている。性別では男性93例、女性101例であり、年齢群別では0~9歳65例、20~29歳38例、10~19歳30例の順に多かった。

 

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