オーストラリア・ニュージーランド食品基準局
(FSANZ:Food Standards Australia New Zealand) June 2011 http://www.foodstandards.gov.au/

 海藻には天然に高濃度のヨウ素が含まれており、もし大量に摂取すると病気になる可能性があ

る。このためFSANZは、妊娠女性、授乳中の女性及び子ども達に対し、週に1食以上摂取しない

ように助言する。
 

昆布、ワカメ、ヒジキ、アラメなどの褐藻は普通乾物として販売され、スープや煮物に使用され

る。これらの海藻は販売されるときは緑、黒、茶色で、食用色素が使用されている場合もある。

ヨウ素は必須栄養素であるが、高濃度を長期間摂取すると甲状腺機能に有害影響がある。褐藻は

成人が適度に食べる場合は安全であるが、妊娠または授乳中の女性が過剰に摂取してその子ども

が病気になった事例がある。これらの事例では、母親達が1日に数回褐藻製品を摂取していた。

子どもは体重が少ないため過剰量のヨウ素には感受性が高く、週に1食以上摂取すべきではな

い。過剰量のヨウ素は速やかに体外に排出されるため、週に1回程度ヨウ素の多い海藻を摂取す

ることはリスクにはならない。                                       


 妊娠中、授乳中、及び妊娠を考えている女性は、1日に150μgのヨウ素サプリメントを摂取する

ようにとのNHMRC(National Health and Medical Research Council)による次のサイト

の助言にも注意する必要がある(注:オーストラリアではヨウ素摂取量のバックグラウンドが少

ないため)。
 

http://www.nhmrc.gov.au/_files_nhmrc/file/publications/synopses/new45_

statement.pdf
 

寿司などに使用される海苔やその他の紅藻や緑藻はこの助言には関係ないが、他の全ての食品と

同様に適度に摂取すべきである。妊娠女性は寿司のリステリアのリスクにも注意する必要があ

る。

FSANZの助言をもとに、オーストラリア検疫検査局は安全でない量のヨウ素を含む製品が販売

されないよう輸入褐藻を検査している。褐藻を長期間大量に摂取して具合が悪い人は医師に相談

すべきである。同様に赤ちゃんや子どもが妊娠や授乳中に高濃度ヨウ素に暴露されたのではない

かと心配な人は医師に相談すること。

                                                                                                       国立医薬品食品衛生研究所より